11月12日に妙義山に登りました。ここでは、金洞山~白雲山縦走・谷急沢右俣・烏帽子沢右俣・左俣など歩きましたが。今回は、星穴岳に登りました。
その昔、百合若大臣なる大男が碓氷川から妙義の岩山に向かって強弓を引いた。矢は見事に岩山を射抜き、出来た穴が「射抜き穴」。
お供の男がオムスビを力いっぱい投げ付けて開いたのが「むすび穴」。貫通した矢が地面に突き刺さったのが「高立の一本岩」。山の欠片二つは矢川川に落ち、川の途中で止まったのが「夫婦岩」。
と言うのが、伝説です。
まず西岳に登ります。そこから懸垂下降・怪しげフィックスロープがあるトラバース・けもの道程度の踏み跡などを経て、最後に三級位の垂壁を登ると星穴岳の山頂に出ます。
山頂からは、懸垂下降二回で射抜き穴に着きます。
ここがハイライトの空中懸垂です。
射抜き穴からもう一度懸垂下降をして登り替えすと、むすび穴です。
妙義山は第三紀中新世末のいまから700万年前の噴火で出現した火山噴火で出来た山です。山体は火山輝石安山岩質の凝灰角礫岩層で構成され、溶岩・凝灰岩・礫岩で出来ています。
風化と浸食によって硬い部分が残り現在の山容となっていますが、脆くクライミングで登るには向いていません。
ここがしっかりした岩であれば、小川山の「クライミングの聖地」という立場も無かったかもしれないな。
星穴岳は一般的な登山道は有りません。
踏み跡程度の所も有りルートファインディング・基礎的なクライミング・懸垂下降を含めたロープワークが出来ていないと行けません。
かって死亡事故も起きており、しっかりした知識・技術を身に着けてからでないと自殺行為です。
駐車場には、寒桜が咲いていました。