去年の台風19号で南アルプス林道は崩落などの為、通行止めになっています。
長野県側は一時は仮復旧し通行できる様になったのですが、今年の7月の大雨で崩れやはり通行止めの状態です。
北沢峠や両俣小屋には徒歩でいくしか手段は有りません。(お金さえかければ、ヘリで行けますが)
しかも今年は新型コロナの為、林道工事もままならずまた登山道も通行止めとなりました。
山小屋の関係者は、時々小屋の様子をみに入っていますが、南アルプス市として現状を把握するため市役所の職員の方と林道・登山道調査に行きました。(市の職員の方は、北岳山荘の猪俣さんなんですけど)
広河原から北沢峠に向かって行き、みよし沢手前の崩落現場の手前に車をおきます。
三か所続けて崩れています。かなり上の方から崩れています。土砂は取り除けばいいのですが、この斜面の工事が大変なのは素人目でもすぐに分かりました。
みよし橋の方から見た崩落現場です。
橋の上にも大きな岩が落ちてきています。
その先では、橋が一つ流されていました。また側壁の小さな崩壊は何箇所か有りました。
両俣小屋に行く為には、北沢橋を渡った所で左の林道(正確には仙丈治山運搬路と言いうそうです)に入ります。ここから小仙丈沢・大仙丈沢の間は、19号台風の土砂を一度取り払ったのですが、今年の7月の雨でしょうか、少し崩れた居る所がありました。
大仙丈沢に先で右の斜面が崩壊し、林道も大きく陥没していました。ここも今年になって崩れたそうです。
その後もこんな所か何箇所か有りました。
林道の終点から野呂川左岸の登山道に入ります。
ここからは台風の増水のより、登山道は数箇所で消失しています。
まずは河原歩きです。赤ペンキでルートが示されています。
山小屋までは、巧みに崩れた岩を避けたり高巻き、新登山道が付けられています。赤テープ・赤ペンキで迷うこと無くあるけます。星さんはじめ、山小屋管理の人達に感謝です。
仙塩尾根にも迷わず登れます。
この後、山小屋周辺の土砂崩落箇所(三か所)の測量・調査をして、山小屋に一泊しました。
釣り人が入れなかったこの一年、野呂川のイワナ達はのんびりと新し流れ・環境に慣れたと思います。
翌日下山の時、小屋締めに登ってきた星さんに会いました。
北岳を守る、北岳山荘の管理人と両俣小屋の管理人のツーショットです。